~射出成形プラスチック金型における心得~ #5. 型強度計算は必要最低限の確認項目

2023年7月3日

◎新設金型において、型強度計算は必要最低限の確認項目です。

型製作前の型設計時には、必ず型強度計算、またその他諸々の一連の強度計算は必ずしましょう。
その上で、型設計完→加工スタートです。

型強度計算を怠ると、以下の様な、問題・不具合が生じます。
○一番大切で重要な事は、最悪、人の命に関わる事故が発生する事もあり得る!
人命に関わる事故が発生すると、大変な重大な事態となる!と言う事。

○金型の強度不足等で、型がたわみ等し、
・まとに成形が出来なくなる!
・製品品質が悪化する!

○金型構成・機構部品等にて、強度不足等で、
・型が正常に作動せず、型が破損する!
・型破損で成形生産がストップし、製品組立生産ライン等に影響を与える!

○金型強度不足等にて、対策対応する為に、
・無駄な余分な工期を必要とする。
結果、成形生産、製品組立生産ライン、その他のあらゆる工程に悪影響を与える。
・無駄な余分な追加費用が発生し、金型TOTAL COSTがUPしてしまう。
・金型追加対策対応にて、根本的に金型自体の品質が低下してしまう。・・・・・等々

型強度計算に関わる部分、その計算結果にて数値的に出る型の厚み寸法等、また型構成・機構部品等の仕様寸法等を、今までの経験だとか、型のサイズ感とか、大体の勘とか、・・・・・
この様な不完全な理由で判断しOKして、型加工・製作に進めてしまうのは絶対にNGです!
絶対にしてはいけない事です!

型製作前の型設計時にて、
型強度計算は必要最低限の確認項目です。