~こんな事してるよ こんな事したよ~ #14.製品生技性検討生産設計(製品DR) / 家電関連部品(成形機280ton)
2024年9月23日
◎家電関連部品にて、製品生技性検討生産設計(製品DR)を行った一部です。
■外スライド同士の型PL面タッチ部のカジリを回避させる為に、PL面タッチ部角度を設定検討しています。
○下記画像の矢印の緑面部は、外スライド同士の型PL面タッチ部となり、型開閉の瞬間時に型カジリが発生する懸念有り。
型開閉の瞬間時、外スライド同士の動きで、ジャストタイミングの同時に型PL面がタッチする、また型PL面が離れると言う事は先ず無い。
スライド作動のアンギュラピン穴に逃がし部がある、またスライドの摺動抵抗、スライドの自重重力方向等により、型開閉の瞬間時は、どちらかのスライドが先に動き下がる、またスライドが先に戻っている状態になる。
もし型PL面タッチ部がゼロ度の場合、
型開きの瞬間時は、もし円ボス側のスライドが先に動き下がった場合は、型PL面タッチ部にカジリが出易くなる。
型閉めの瞬間時は、もし赤色面部がある方向のスライドが先に戻った場合は、同様、型PL面タッチ部にカジリが出易くなる。
従って、製品構造仕様的に問題が無ければ、型PL面タッチ部にPL角度(3度)を付ける事により、
外スライド同士が型開閉の瞬間時にどの様な動きをしたとしても、カジリ発生がし難く回避させる事が出来る。
この様に、金型構造機構の作動状況を把握し、事前に考え検討し、製品設計、また型設計・製作をする事で、その後の金型&製品品質を確保させる事が出来る。