~射出成形プラスチック金型における心得~ #9. 金型は生き物

2023年9月11日

◎金型は生き物だと思っています。

その為、新規金型製作にて、製品生技性検討の生産設計(製品DR)から型設計・製作にて、丁寧に対応し出来た金型でも、試作成形TRYを経て、その後の型玉成や型管理の仕方次第では、金型品質はあっという間にどうにでも変化してしまいます。
量産成形開始した後でも同様です。

量産成形開始までの、試作成形TRY後からの、
○型玉成をきちんと丁寧に実施する
○また金型の管理徹底をする等
日々の金型への扱いが大変重要な事だと思います。

また量産成形を開始した後でも、ただ金型を成形機に取り付け、成形生産し終了したら型を成形機から降ろす、また後日、成形生産開始にて取り付ける、の単純な繰り返しだけでは同様に、金型品質はあっという間にどうにでも変化してしまいます。
量産成形にて、製品や金型の状態、品質を安定的に保ち、成形生産を継続して常時安定させる為には、
○日々の日常の金型管理を徹底する
○成形生産開始時&成形生産時&成形生産終了後に、
目視、触診、異音等を聞き取り、金型や成形等の状態把握&確認をきちんと的確に実施する
○また金型の定期的な、適度なメンテ、オーバーホール等を実施する等

上記の様に、日々実施対応を徹底すれば、量産成形において、製品や金型の状態、品質も安定し、成形生産性も安定して行きます。また金型寿命も想像以上に延びます。
必ず投資対効果は出ると思います。

金型は生き物だと思っています。
従って、扱い方、対応の仕方次第では、金型品質はあっという間にどうにでも変化してしまいます。

我が子と同じ様に、またマイカー等の様に、きちんと面倒を見てあげましょう。