Suggestionsご提案・改善事例

製品・金型における、ご提案・改善事例の一例をご紹介させて頂きます。

ご提案・改善前は、製品・金型品質、型破損トラブル、型構造機構不良トラブル、型改造追加費(成形性等による)、成形性・安定成形生産等への影響懸念があり、結果、金型TOTAL COST含め、悪影響を与え兼ねない要因因子が多々存在しておりました。

弊社の蓄積された保有技術にて、細部まで検証判断し、最適化のご提案をさせて頂く事により、結果、COST低減化、トラブル低減化、品質向上、安定成形生産化向上等、メリットある改善効果を具現化・実現化させております。

※尚、具体的な詳細部位&仕様等は、各々お客様との個別技術内容となりますので、開示、表示等は、控えさせて頂きます。何卒ご理解をお願い申し上げます。

家電

【製品形態区分】
機能部品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
850ton
【懸念事項】
指摘部位が製品面と同一面での押切PLとなり、製品カジリが懸念される。
またPL切換し部のCAVI/SLIDE PL KISS面が1mm程度となってしまい、型強度的に不足がちとなる。
【提案・改善内容】
・製品面との同一面での押切PLを回避させる。
・型PL KISS面が製品面から微小寸法にならぬよう、3mm(Min 2mm)は確保する。
・押切PL角度を3°or 5°にする。
・押切PL面と製品部とのクリアランスを確保する。
【効果】
金型強度確保、製品カジリ回避、型つぶれ回避、製品バリ軽減化
【製品形態区分】
機能部品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
850ton
【懸念事項】
指摘部位の外スライド同士の押切PLにて、飛び込み部が約1.5×約6mm程度と極細形状で、また深く長い為、金型強度不足にて、型破損の懸念あり。
【提案・改善内容】
・型強度を確保した飛び込み押切PL形状となる様、製品形状変更の具現化提案。
・型PL設定、抜勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
金型強度確保、型破損回避、製品バリ軽減化
【製品形態区分】
機能部品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
850ton
【懸念事項】
指摘部位形状が製品本体と一部のみで結合されているだけの為、成形離形時トラレ、白化、折れの懸念あり。
【提案・改善内容】
・成形離形に対して製品剛性を持たせた製品形状変更の具現化提案。
・型PL設定、抜勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
製品トラレ回避、製品白化回避、製品折れ回避
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
280ton
【懸念事項】
指摘部位にシボ加工が入る為、指摘部位面のR ENDにて、外スライドとCAVIとのPL LINEにする事が困難。
PL面がかじってきた場合、バリ発生また溶接修正等でのシボ面への影響懸念あり。
【提案・改善内容】
・指摘部位面のR ENDのOFFSET LINE(約3mm)にて、型PL形成可能な様、形状変更&型PL変更の形状具現化提示。
・型PL設定、面角度勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
型カジリ回避、製品バリ軽減化、シボ面保護、型修正性改善
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
280ton
【懸念事項】
指摘部位形状的に、傾斜スライドが両側壁まで囲う全幅スライドとなり、製品収縮により、側壁部が傾斜スライドに張り付く為、成形離形性に懸念がある。
また成形離形時、製品収縮抵抗により、製品ズレ、擦れ、白化、カジリの懸念もあり。
更に、指摘部位形状的に、傾斜スライド摺動時、干渉する部位あり。
【提案・改善内容】
・傾斜スライド範囲(全幅スライド)の変更は不可の為、製品抜勾配変更、傾斜スライドPL LINE変更による成形離形性等改善した、変更形状の具現化提示。
・傾斜スライド設置構造仕様による、干渉形状物の形状変更&位置変更等の具現化提示。
【効果】
製品離形性&トラレ回避、製品ズレ回避、製品擦れ&白化回避、製品カジリ回避
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
220ton
【懸念事項】
指摘部位形状的に、1×1.5mm内にて、傾斜スライドとCOREとの型PLが微小切り返しとなり、型カジリ&つぶれ、バリ発生の懸念があり。
また製品部と型PL部とのクリアランスも少なく、型強度不足の懸念もあり。
【提案・改善内容】
・型強度また製品部とのクリアランスを持った、型PL変更を伴った形状変更の具現化提示。
・型PL設定、抜勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
金型強度確保、製品カジリ回避、型つぶれ回避、製品バリ軽減化
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
220ton
【懸念事項】
指摘部位リブの天肉付根部の肉厚が1.5mmもあり、製品意匠面へのヒケ発生の懸念あり。
また当部位リブ部がGATEより遠い事、更にPIN GATEである為、圧力がかかり難い事より、更にヒケ発生の懸念あり。
【提案・改善内容】
・製品強度を持たせた上での、肉ヌスミ形状を反映した形状変更の具現化提示。
・PIN GATE部より当部位リブ部に圧力がかかり易いよう、一部形状変更の具現化提示。
【効果】
製品意匠性確保、ヒケ発生回避
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
450ton
【懸念事項】
指摘部位形状部が赤外線受光部の為、超薄肉部である事より、意匠面にウェルドライン、フローマーク等が発生し、意匠性品質懸念がある。
【提案・改善内容】
・指定部位形状部(超薄肉部)の裏側(CORE側)に短冊GAS抜き入レコ設置し、また成形時に、短冊GAS抜き入レコより、GAS吸引も可能となる様な型構造仕様を検討、採用した。
【効果】
製品意匠性確保、樹脂GAS抜き改善
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
350ton
【懸念事項】
製品形状仕様の影響にて、傾斜スライドが細く小さい為、傾斜スライド底部がスライダー式ではなく、ピン式の場合、摺動機構不良等にてカジリ等、発生する懸念がある。
その為、カジリ発生し摺動機構不良となった場合、型解体による摺動調整が必要となる。
【提案・改善内容】
・傾斜スライド底部は、サイズ&スペース的に、スライダー式には出来ない為、ピン式が基本となるが、摺動機構不良にてのカジリ発生を回避させる為、ピン自体の摺動ではなく、ピン+ローラー式にしローラーでの摺動となるよう検討し、採用した。
【効果】
摺動機構不良回避、カジリ回避、金型機構構成成立可
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
450~850ton
【懸念事項】
製品形状に付いているラウンドの大きさが、形状部位により様々で、また極小Rから段階的に幾つものラウンドが付いていた。
結果、M/C加工(NC加工)でのエンドミルカッターチェンジ回数が多くなり、加工時間UP、加工COST UP、金型TOTAL COST UPに繋がる。
【提案・改善内容】
・可能ならば、ラウンドは極力R0.5、R1.0以上にする。
・隣接する各々製品形状部位にて、付けるラウンドの大きさを極力同一Rにする。
・EDM加工部位を極力少なくするような、製品形状部位の作成構成。
・型PL&製品仕様等にて不可部以外は、製品形状部のエッジ部を無くし、ラウンドを付ける。
【効果】
エンドミルカッターチェンジ回数削減&加工NCプログラム数削減、加工時間DOWN、
加工COST&金型TOTAL COST DOWN、金型ミガキ性UP

医療機器

【製品形態区分】
非意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
650ton
【懸念事項】
指摘部位の異形状により、押切PLが異形状PLとなり、製品面と同一面PLになる部分と飛込みPLになる部分とが混在する。
また押切PL角度も0.8°と少なく、型カジリ、型破損等の懸念あり。
【提案・改善内容】
・押切PLが異形状とならない様に、型強度を持たせた製品形状変更の具現化提案。
・押切PL角度を3°にする。
・型PL設定、抜勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
型カジリ回避、型破損回避、型つぶれ回避、製品バリ軽減化
【製品形態区分】
非意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
650ton
【懸念事項】
CAVI側に全体的にある格子リブに、抜勾配、ラウンドが全く付いておらず、成形離形性、金型加工性に懸念あり。
【提案・改善内容】
・格子リブに抜勾配2°付け、ラウンドR0.5付け提示。
【効果】
製品離形性改善&トラレ回避、金型加工性改善(EDM→M/C加工可へ)、型ミガキ性改善

自動車

【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
550ton
【懸念事項】
皮の縫目模様形状部に、刃のように尖がったエッジの山状の形状が配列的にある。
M/CでのNC加工時、小径での微細精密加工の為、チッピングを起こしエンドミルカッターが欠ける懸念がある。
また成形時、樹脂収縮抵抗により、刃のようなエッジ山状形状が欠ける懸念あり。
【提案・改善内容】
・エッジの山状の形状部に、ラウンドR0.1付け提示。
・機械加工性を考慮した、山状の形状配列性&自由曲面形状変更の具現化提案。
【効果】
金型機械加工性改善(M/CでのNC加工)、型破損回避、成形離形性改善
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
550ton
【懸念事項】
皮の縫目模様形状の末端部に、深い立壁の側壁があり、M/C(NC)での小径微細精密加工時、エンドミルカッターとカッターチャック部が側壁に干渉し、模様部の微細加工が出来ない。
【提案・改善内容】
・深い立壁側壁部の一部を取り除き、側壁面角度変更、型PL変更の形状具現化提示。
・型PL設定、面角度勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
金型機械加工性改善(M/CでのNC加工)
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
1,800ton
【懸念事項】
製品サイズが大きく、また傾斜スライド等アンダーカット機構が多く、冷却スペースが限られる為、冷却性悪化が懸念される。
また意匠品と言う事もあり冷却性UP必要、更にCOST的に成形ハイサイクル化も必須。
【提案・改善内容】
・冷却TANKの仕切板を特殊化したHAND MADE仕切板を製作採用し、限られた冷却スペースにて、冷却同一LINE上にて多段式冷却回路を実現実施。
【効果】
型&製品冷却性UP向上、成形ハイサイクル化実施、製品意匠性確保
【製品形態区分】
性能部品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
850ton
【懸念事項】
指摘部位形状的に、スライドPL角度部が鋭角エッジとなり欠け易くなり、型つぶれ、バリ発生、製品余肉発生の懸念がある。
余肉発生の場合、製品的に性能に影響懸念あり。
【提案・改善内容】
・鋭角エッジとならぬ様、型PL変更を伴った形状変更の具現化提示。
・型PL設定、抜勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
型カジリ回避、型つぶれ回避、製品バリ軽減化、製品余肉発生回避
【製品形態区分】
機能部品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
850ton
【懸念事項】
指摘部位形状部が、抜き方向の異なるスライド同士(水平方向/50°下がり方向)が近接、干渉する形状となっている。
その為、スライド機構構成、金型機構構成が不可能。
【提案・改善内容】
・指摘部位部を、外スライドと傾斜スライドの構成にて、必要形状が確保出来る様、変更形状の具現化提示。
・型PL設定、抜勾配、ラウンド有無等、形状変更に伴う詳細部の具現化提示。
【効果】
製品構造仕様の形状確保、金型機構構成成立可
【製品形態区分】
機能部品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
450ton
【懸念事項】
樹脂がエラストマーであり、指摘部位リブ部が深く、抜勾配無しの為、成形離形時、製品リブ取られの懸念があり。
また製品形状&抜勾配変更が不可である為、成形離形性懸念の回避が必要。
【提案・改善内容】
・金型の製品離形機構構造に、特殊突出ブロック構造機構を検討、採用した。
【効果】
製品離形性&トラレ回避、製品ズレ回避、金型機構構成成立可
【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
550ton
【懸念事項】
指摘部位形状部が深く、またCAVIからの飛び込み形状になっている為、成形離形時、CAVI取られの懸念がある。
また製品形状&抜勾配変更が不可である為、成形離形性懸念の回避が必要。
【提案・改善内容】
・深い飛込み形状部にて、CORE側への引っ張り皮シボの提案提示。
・深い飛込み形状部にて、真空状態での樹脂張り付きのない、CAVIミガキ手法実施。
【効果】
製品離形性&トラレ回避、製品ズレ回避、製品擦れ回避

汎用機

【製品形態区分】
意匠品
【金型サイズ】 (成形機ton数)
350ton
【懸念事項】
指摘部位形状部の影響より、意匠面にフローマーク等が発生し、意匠性品質懸念がある。
【提案・改善内容】
・指定部位形状部の裏側(CORE側)に短冊GAS抜き入レコ設置し、また成形時に、短冊GAS抜き入レコより、GAS吸引も可能となる様な型構造仕様を検討、採用した。
・指定部位形状にて形状段差切り換え部の角度、範囲、肉厚等の形状変更の具現化提示。
【効果】
製品意匠性確保、樹脂GAS抜き改善
事前に懸念部要因の対策を何も対処せず、万が一、金型等にトラブル・問題等が発生し、それらの対処・対応の為の追加発生の予測費用を考慮すると、金型によっては、”約数百万円/型”規模でのCOST事前抑制、低減化が見込まれています。

上記の様、製品・金型における、懸念部要因を事前に回避させる為、最適化のご提案、メリットある改善効果の具現化をさせて頂く事により、結果、COST低減化、トラブル低減化、品質向上、安定成形生産化向上等へ全てが繋がって行きます。

最終的には、量産成形導入までの金型への対応負荷軽減、量産成形生産での安定化が、大きな効果となって現れます。
量産成形生産は、END USERメーカー様の生産ラインへ直結する生産です。
結果として、金型が量産成形生産に支障をきたさず、安定化させると言う事は、一番大切な重要視すべき事です。