Thought業界への思い

プラスチック金型・成形・製品に関わる業界に、活力を益々持たせ、活性化させて行きたい。

進み始めた日本の金型業界の規模縮小化

日本の金型業界は、数十年前より徐々に規模が縮小化して行く状況が見られ、 金型設計・製作の現場主流が、東アジア含め、東南アジア等の新興国へ移り変わっている状況 と言うのが、この数十年の間での大きな流れです。

このような流れの状況は、市場原理の中では、「Q:品質」・「C:コスト」・「D:納期」を総合的に判断し、また企業等のグローバル市場における市場競争原理等を考慮すれば、当然、回避出来るものではなく、必然的な流れだとも思われます。

また金型設計・製作の現場主流が、初期の段階で海外へ移行し始めた東アジアでは近況、日本の金型業界がこれまでに経験した同様な状況へと、規模縮小化への傾向が既に進み始めています。


原点回帰の為のカギを握るのは[IDENTITY]

プロジェクトの始まりは日本独自の「差別化」を持った「ものづくり」

高性能な設備導入

数十年前より、日本の技術がこれら海外へ徐々に流れて行き、また金型・成形等における 製造機械設備は、日々技術力・性能等が進歩・向上し、どの国でも同一の高性能な製造機械設備、いわゆるハード的な物を購入・導入する事が可能です。

従って、基本的な製造加工と言う工程においては、適切にさえ対応すれば、どのような国においても大きな差異は出難い状況です。

また設計・製作等におけるCAD/CAM等においても同様です。

日本のIDENTITY

しかしながら、これら製造機械設備と言うハード的な部分にて大きな差異が無くても、実際に携わる「人間」の、
「技術力」、「管理能力・手法」、「意識」、「思考」、「判断力・対応力」
「知識・知見・知恵」
「実績・経験・ノウハウ」
最終工程である「仕上げ+調整」での、人の「判断・経験・ノウハウ・感性」 等

いわゆる「人間」のソフト的な部分は、幾ら年数をかけようとも、完全に海外へは移行されない、根付かないと思っております。

日本の「アイデンティティー」を持った、これら「ポテンシャル」、「レスポンス」、「理念・信念」が、日本の「プラスチック金型・成形・製品」業界の「付加価値」だとも思います。

付加価値の注入

今後、金型設計・製作の現場主流の移り変わりの状況は、市場原理の中で、益々更に変化して行くと思われます。

また近況、日本への金型回帰、生産回帰と言う流れも始まっています。
何れにせよ、グローバル市場にて共存共栄しつつ、上記の様、日本の「アイデンティティー」を持った「付加価値」を注入させる事で、日本独自の「差別化」を持った「ものづくり」を図って行きたいと思います。

日本の技術力を更に向上・進化させて行き、プラスチック金型・成形・製品に関わる業界に、活力を益々持たせ、活性化させて行きたいと思います。

そして、日本の「アイデンティティー」を持った「付加価値」ある、日本独自の「差別化」を持った「ものづくり」を、後世へ引き継いで行きたい強い思いであります。