~射出成形プラスチック金型における心得~ #6. 試作成形TRY時はすべき事が山とある!

2023年7月10日

◎試作成形TRY時はすべき事が山とある!
新設型の完成後の試作TRY時、成形機の横でボォーッと立ってるだけでは意味がない。

新設型が完成した後、試作成形TRYを行いますが、成形機の横でボォーッと立って見ているだけでは意味がありません。

最終目標である量産時の成形条件を意識し、また成形サイクルタイムを意識する事が、まず重要な事だと思います。
それらを踏まえた上で、下記実施対応、確認する事が重要であり、大変必要であるかと思います。

○成形条件出し
○成形条件幅の尤度ある条件振り
・条件振りによる成形性&製品品質 確認
○製品離形性&取出し性 確認
○冷却性&冷却時間 確認
○成形サイクル時間 確認
○型機構作動&異音等 確認
○型PL当たり 確認
○電気信号 確認
○HOT RUNNER関連 作動&電気信号 確認、・・・・・等

試作成形TRYは、ただ客先からの必要注文台数の数取り成形をする為だけのものではありません。
上記の様、これらすべき事を実施・確認し、これら試作成形TRYの結果を持って、金型&製品品質含め、量産成形での安定成形性を意識した対策検討、そして対応へと次STEPへ進めて行くべきです。
それが大変重要な、大切な事だと思います。

「試作成形TRY時は、すべき事が山とあります!」

金型的&金型周辺付帯装置的、また製品的に問題ないか?きちんと検証し、それらを踏まえた上で、金型部&製品部の不具合部チェック&指示、改善部チェック&指示を的確にし、量産成形へ向けた、また量産成形での安定性成形へ向けた金型玉成へと進めて行くべきだと思います。