~射出成形プラスチック金型における心得〜 #8. 金型の各パーツ部品は不調を色々と訴えてくれる

2023年7月24日

◎金型や金型の各パーツ部品は、きちんと確認すれば、また聞く耳を持てば、
不調を色々と訴えてくれる。

試作成形TRY中は、五感をフルに使って、成形状態を集中して注意深く確認しよう。
色々と不具合部、問題部、懸念部が明らかになって来ます。

また試作成形TRYが終わったら、特に新設金型の場合は、金型を全バラ解体して、必ず製品部入レコの型PL面等含め、各々金型パーツ部品を細部まで同様、自分の五感をフルに使って確認しよう。
試作成形にて型に樹脂が充填され、型が動き、機構部が摺動を繰り返している為、多少なりとの変化が必ず出ています。
全解体した金型パーツ部品を細部まで確認チェックしていると、各パーツ部品は人間の身体が訴える様に、不具合部、問題部、懸念部等不調を色々と訴えてくれます。

それを拾ってあげる事が大変重要であり、大切な事だと思います。

上記の様、試作成形TRY中の確認チェック、また試作成形TRY後の金型全バラ解体確認チェックをし、そこで不具合部等要素を吸い上げる、これらをするかしないかでは、その後の金型の玉成作り込み、また最終的な量産成形生産において、金型の状態、品質、成形生産性&安定性等へ大きな差が出て来る事になります。

上記の事を確実に対応実施する事で、金型品質&製品品質の玉成方法が明確になり、的確に指示が出来、その後の金型・製品・成形にて状態を良い方向へと導いてくれると思います。

金型パーツ部品の声に耳を傾けよう!
金型の各パーツ部品は不調を色々と訴えてくれます。